多くのPR映画のフィルム原版が残されたままとなっています。
私たち記録映画保存センターでは、岩波映画製作所をはじめとする複数の記録映画会社からフィルムの寄贈を受け、それらを将来にわたって安全に保存・継承するため、国立映画アーカイブへの再寄贈を順次進めています。昭和30〜40年代を中心に数多く制作されたPR映画や産業映画は、企業や団体の歩みを伝える貴重な記録であるとともに、日本の社会や産業の歴史を映し出す映像資料でもあります。
しかし、制作から長い年月が経過した現在、自社でこうした映画が制作されたこと自体が把握されていない企業・団体も少なくありません。そのため、貴重な映像でありながら、活用されることなく長期間保管されたままになっている作品も数多く存在します。
当時のPR映画は、多くの費用と労力をかけて制作されたもので、フィルム原版には現在のハイビジョンや4Kにも相当する情報が記録されているといわれています。
一方で、フィルムは経年により徐々に劣化していきます。保存状態によっては、将来的に映像の再生やデジタル化そのものが困難になる可能性もあります。
かつてPR映画や産業映画を制作された企業・団体の皆様には、貴重な映像資産を未来へ引き継ぐためにも、早めのデジタル化をお勧めしています。
私たち記録映画保存センターでは、そのためのお手伝いを行っています。
今、フィルムをデジタル化しておくべき理由
- フィルムの劣化が日々進行している
- 時間が経つにつれて、作品の存在自体を把握できなくなる恐れがある
- 現在の技術により、クオリティの高いデータファイルが作成できる
- 今後、デジタル化にかかる費用が高騰していく可能性が高い
- 将来的にデジタル化を行う際、手続きや手間が大幅に増えることが想定される
活用事例
- 社内のアーカイブ資料
- 社内研修
- PRイベントでの上映
- 新作PR映像への挿入 など
すでにこれまでも複数の企業、団体のPR映画のデジタル化作業を行なっております。
作品の検索をしたい場合
該当作品の有無、スポンサー企業ごとの作品一覧を確認されたい場合は、以下のページにて検索ができます。
デジタル化の流れ
メール、お電話等でご相談を受けた後、以下のような流れでデジタル化を進めていきます。
よくあるご質問
費用はどのくらいかかりますか?
フィルムの状態や長さ、デジタル化の方法などによって異なります。お見積りを作成いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
納期はどのくらいかかりますか?
フィルムの出庫に時間を要する場合もあるため、ご発注から納品まで2〜3か月程度の余裕をみていただければと思います。
記録映画保存センターは無償でこの業務を手伝ってくれるのですか?
私たちは公的支援を受けずにフィルムの保存活動を行っています。デジタル化作業はすべて専門業者への委託となり、フィルムの出庫や長年にわたる保管・管理にも費用がかかっています。そのため、実費に加えて活動継続のための費用を一部ご負担いただいています。ただし、相場と比べて特に高額になることはありません。
フィルムだけ出庫してもらい、自分たちで作業することはできますか?
フィルムの所有権は記録映画保存センターが保有しており、国立映画アーカイブへ再寄贈する業務を進めています。そのため、第三者が自由にフィルムを出庫して利用することはできません。
デジタル化したデータは自由に使えるのですか?
作品によって異なりますが、多くの場合、制作会社が保有していた著作権を記録映画保存センターが引き継いでいます。私たちは、できる限りスポンサー企業や関係団体の皆様にご活用いただきたいと考えていますが、インターネット配信については音楽著作権や肖像権などの問題が生じる場合があります。また、企業PR以外でのご活用、テレビ局など第三者への提供につきましては、私どもが責任を持って行わせていただいています。
ビデオやDVD、あるいはそこから作成したmp4ファイルがすでにある場合、新たなデジタル化は不要でしょうか?
ビデオやDVDは、フィルム原版と比べると記録されている情報量が大幅に少なくなっています。現在の技術でフィルムから新たにデジタル化を行うと、映り込んでいる人物の表情や看板の文字など、これまで見えなかった細部まで確認できることがあります。特に大画面で上映した場合、その差ははっきりと現れます。また、フィルムは時間の経過とともに劣化が進行します。将来に映像を残すためにも、できるだけ早い段階で最新の技術によるデジタル化をお勧めしています。
デジタル化に関するご相談、お問い合わせは、こちらからどうぞ。