詳細
 
番号 db-00140 
タイトル 浮世絵の復刻 
タイトル読み ウキヨエノフッコク 
シリーズタイトル 日本文化シリーズ(年輪の秘密) 
シリーズタイトル読み ニホンブンカシリーズ(ネンリンノヒミツ) 
時間 17分
白黒
種別 16㎜フィルム
製作年 1959年 
制作会社 岩波映画製作所 
配給会社  
監督・演出 秋山矜一 
企画 岩波映画製作所 
脚本 羽仁進/犬伏英之/吉原順平  
制作(プロデューサー) 小口禎三  
キーワード 年輪の秘密, 日本美術, その他 
作品補足情報  
シノプシス 広く海外にも知られ、日本の芸術や文化を代表する存在となっている浮世絵。その技術を現代に伝え残す人たちの様子を、浮世絵復刻の製作工程に即しながら、彼らの肉声も交えつつ、描いていく。 
映像内容 正味 00’00~17’30

タイトルなど
浮世絵を制作する人々の様子を描いた浮世絵(細部および全体)
現代の版元の家(アダチさん)
 摺った版画を提示しながら来客に対応をするアダチさん
 復刻版画のいくつかの例
摺師の仕事場(2階)
 摺り上がりに注文を出すアダチさん
 摺師の仕事の様子
 摺師のムラタさん
復刻版制作の過程(作品は喜多川歌麿の「南駅は印」)
 原画を写真に撮り、感光膜に美濃紙を貼る
 美濃紙を剥がし取り、墨を塗った版木に貼る
 美濃紙を取る(それを彫師に渡す)
彫師のオオクラさん(彫師として無形文化財に指定されている)
 輪郭の隅線を彫る
  目の部分を彫る(オオクラさんの発言あり)
  髪の毛の部分を彫る(オオクラさんの発言あり)
 総アイ:残りの面をさらう
  (経歴などについて、オオクラさんの発言あり)
 間透(アイスキ):彫った口をきれいにして仕上げる(オオクラさんの発言あり)
 墨板の完成
浮世絵版画の流れ
 師宣、春信、歌麿、広重、北斎など
版下絵を描くフナバシさん (再び、復刻版制作の過程)
 原画を模写し、色板の数だけの墨摺りに色を分ける
 この作品の場合4枚(①かんざしや唇、手拭いの模様②着物の柄③背景④髪の濃い黒の部分)
色板の作業をするオオクラさん
 下絵を版木に貼り付け、その表面だけを残して手でこすり取る
 彫る(オオクラさんの発言あり)
オオクラさんの元で働く3人の彫師
 (オオクラさんの発言あり)
彫り上げた版木の仕上がりを入念に調べるオオクラさん
浮世絵を摺る準備
 和紙には、ミョウバン(明礬)と膠を溶き合わせたを礬水(どうさ)を引いて、絵の具が染み込まないようにする
作業をする摺師のムラタさん
 版木に墨を塗る
 版木に紙を置き、馬連で和紙に顔料をきめ込む(ムラタさんの発言あり)
 手拭いの模様の部分の作業(ムラタさんの発言あり)
 絵の具の調合の様子(ムラタさんの発言あり)
 紙は、越前で特別につくられる生漉の奉書紙を使用
 最後に髪の毛を濃い墨で摺って仕上げる
 摺り上がったあと、顔を中心に全体の調和を調べる
摺師の仕事場の様子

以上 データ作成:中村行志   
以下、補足データ  浮世絵 三代豊国(歌川国貞)画「今様見立士農工商之内商人」「今様見立士農工商 職人」、喜多川歌麿画「江戸名物錦画耕作」・江戸時代に誕生した庶民の芸術浮世絵は、町人たちに愛好され、絵草紙問屋は町の人々で賑わった・浮世絵の愛好者や研究家たちが絶えず訪れる、現代の版元 安達さんの家・浮世絵 喜多川歌麿画歌撰恋之部「物思恋(モノオモウコイ)」婦女人相十品「ビードロを吹く娘」、東洲斎写楽画「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛(サンセイオオタニオニジノヤッコエドベエ)」・安達さんの2階、5人の刷り師のいる仕事場・浮世絵 鈴木春信画「風俗四季哥仙 卯月」・摺師40年のムラタさん・版木に絵の具を塗り紙をあてバレンで刷る・一楽亭栄水画「兵庫や内 月岡」・復刻版を作るには、原画を写真に撮り、感光膜に美濃紙をあててはがし取り、墨を塗った版木に貼り付け、美濃紙をとって彫師に渡す・歌麿の円熟期の作品「南駅は印」・彫師の大倉さん(二重のメガネ、無形文化財)・最も大事な輪郭の墨線を彫るところ・最も熟練を要する顔の彫り・その中でも難しい、表情を決める目の彫り・大倉さんのインタビュー・精緻細密な髪の毛の彫り・そうあい(残りの面をさらう作業)・あいすき(彫った縁を綺麗に仕上げる)・浮世絵の創始者、菱川師宣の作品「吉原の体」・手で赤だけを彩色した版絵、懐月堂度繁(カイゲツドウドハン)画「立美人・水車模様着衣」・紅や黄、緑などを筆で塗ったものが作られた、古山師政画「新吉原座敷けんすもう」・紅と緑の二色刷り、紅摺絵 石川豊信画「中村喜代三郎 尾上菊五郎 鳥追い」・春信によって鮮やかな多色刷りが完成、「坐鋪(ザシキ)八景 塗桶の暮雪」・喜多川歌麿画「婦人相学十体 浮気の相」・歌川広重画「木曽海道六拾九次之内 洗馬」・葛飾北斎画「富嶽三十六景 甲州石班沢(コウシュウカジカザワ)」・江戸の絵師たちに代わって版下絵を描くフナバシさん・原画を模写し、色板の数だけの墨摺に色を分ける・原画から色を見分けて下絵を作ることのできる数少ない人・「南駅は印」の場合、4枚の下絵を作る・1かんざしや唇、手ぬぐいの模様・2着物の柄・3背景・4髪の毛の濃い黒の部分・下絵は大倉さんに渡される・下絵を版木に貼り付けて、表面だけを残して擦り取る様子・色版を彫る様子・大倉さんのインタビュー・色板に使う板は、墨板よりも柔らかい桜の横目板(両面彫る)・大倉さんの家の、他の3人の彫師たち・大倉さんの妹さん(二重のメガネ、着物)・大倉さんの息子さん(長い間戦争に行っていた)・倅の嫁の弟・彫り上げた版木を入念に調べる大倉さん・和紙にミョウバンと膠を合わせたドーサを引いて、絵の具が染み込まないようにする・室内に干してある和紙・バレンを動かす摺師のムラタさん・
大倉さんの彫った版木に墨が塗られる・ムラタさんのインタビュー・手ぬぐいの模様に絵の具が塗られるところ・絵の具の調合・紙は越前福井で作られた生漉(キズキ)の奉書紙・髪の毛を濃い墨で刷るところ・刷り上がり、顔を中心に全体の調和を調べるところ・仕事場の摺師たち
 
地域  
チラシ
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日本語版チラシあり 
チラシ画像URL https://kirokueiga-hozon.jp/chirashi/search/eigadata/view/E-HZC0540 
公開動画URL  
ビデオ化・デジタル化 〇 
問合せ情報 問合せ先:一般社団法人記録映画保存センター
電話番号:03-3222-4249
URL:https://kirokueiga-hozon.jp  
備考 <日本文化シリーズ>
フジテレビの開局番組「年輪の秘密」として1959年4月9日~1960年3月8日まで放映。
その後「日本文化の源流」というシリーズ名でも販売される。